【小説紹介②】愛があっても苗字は譲れない?!『我らのネーム・ウォーズ』【描きおろし多数】


──さて皆さん。

キュンキュンするほど焦れったい大人の純愛、お好きですか?

(どうしても一言目にいいたかった)

はい。
先日ようやく手袋をおろしました、こんにちは藤咲です。

そんな寒い日にも心がほっこり温かくなる一編をご紹介、藤咲小説の話第二弾ですよ。

▲藤咲の執筆に関する簡単な説明と、第一弾はコチラの記事から!

ふじ丸
ふじ丸

前回が9月だったから……
結構久しぶりだにゃ!

沙久
沙久

書きたい内容がたくさんあったってことだね。それはそれで良い!

「金子」VS「駒沢」……開戦!(描きおろしイラスト)

今回は描きおろしだけでなく、蔵出しのイラストも掲載していきます。

さらに、メモのみで未公開だった小ネタを(ざっくりですが)漫画にしてお届け

ネタが比較的豊富なネムウォならではの賑やかさを、どうぞお楽しみください!

『我らのネーム・ウォーズ』とは?

我らのネーム・ウォーズ

■基本情報■
価   格:700円(税込)
サ イ ズ:文庫
本   文:96P
表紙タイプ:厚紙
購 入 先:BOOTH

あらすじ──結婚の第一歩は苗字選択から

好きになる人を苗字で選べたらいいのに!

青井あおい あおいまき 真希まき日向ひゅうが なつ西にし みなみ……
結婚によって生じる“名前事故”はどこにだって潜んでいる。避けられるかは大きな賭けだ。

これは事故に抗おうとする二組の男女が、小さな事務所を舞台に戦いを繰り広げる純愛小説である。


営業課の金子俊介と総務課の駒沢琴子は、そもそも付き合ってすらいない。
彼らの間で論争が勃発するきっかけ、そしてその行く末を、じれったさに微笑みつつ見届けて頂きたい。


「──あなたの苗字になるのはです」
「なんで?!」

キャラクターについて

駒沢こまざわ 琴子ことこ

とあるガス会社の総務課に所属する25歳。
ややぼうっとした穏やかそうな雰囲気だが、意外と負けず嫌いで頑固な一面がある。

金子に対し、尊敬の念と時折ウザいという気持ちを併せ持っている。

金子かねこ 俊介しゅんすけ

同社営業課でチームリーダーを務める32歳。
頼れる兄貴肌で、力強い眉がその印象をより強めている。後輩からも慕われているようだ。

琴子に対し、可愛げのない発言のわりに素直な表情をするところが可愛いと思っている。

新庄しんじょう 美咲みさき

総務課所属の29歳。琴子の先輩であり、日常的に昼食をともにするなど非常に仲が良い。
気は強いがサッパリした性格で人望も厚く、美人。社内でも何人か振られて泣いたとか。

みさき 新太郎しんたろう

営業課所属の25歳。琴子とは新卒採用の同期であり、金子の後輩。営業イチの高身長と明るさを持ち、奥様方からの受けが良い。
時には調子の良さがあだになることも……。

裏話~力を入れた裏表紙と帯~

表紙~裏表紙のデザイン

入稿に使った表紙データがこちら。
「まだ付き合ってもいない」といいつつ、ちゃっかり裏表紙は記名済みの婚姻届です。

実はこれ……

藤咲が手作りしました(真顔)


いえ、別に特別なデザインとかそういうものではありません。
ただ本物をそのまま使うのもやりにくいな~と思って、参考資料をもとにExcelでポチポチと、ね……地味な努力してました。


帯デザイン

前作『ぼくとその研究対象Yの日常。』にも帯はつけていましたが、あちらは最近になって作成したもの。

帯を採用しあおり分を書いたのはネムウォが最初だったのです。

苗字戦を書いたきっかけと、結婚

2025年現在、夫婦に望ましいのは別姓か同姓かと激しく論じられています。

──と、書き出すとまるでそこに対する持論を展開するように思うじゃないですか。

この作品は驚くほど上記の流れに関わっていないのです。むしろ、ここまで話題になる日がくるとは思ってもみませんでした。

なんて言ったって『我らのネーム・ウォーズ』は2019年(6年前)に作った本なのです。

初期案自体はさらにその3年前。


確かにきっかけは、ウチの母が度々口にしていた“夫婦の苗字”に対しての考えでした。

藤咲母
藤咲母

え、あたし???

沙久
沙久

せやで。マジやで。


しかし、どちらかというと本作では「同姓になったら苗字と名前の相性が悪くなることあるよね」という部分に焦点を当てたもの。

時代タイミング的にはまさにウォーズかという感じですが、本当に穏やかな、大人たちが平和に純情かましまくってるラブストーリーなので、気楽に読んでみてほしいです。

そして執筆当時、一番大変だったのは
藤咲自身が結婚してなかったこと。

その気配がないどころか結婚願望が薄かったこと。(まさか数年後に結婚するとは)


結婚を意識するって何……?
それどういう感じ……?



等々、ただでさえ書き慣れていなかった社会人モノに加えて結婚という謎要素に悩まされ、ひたすら頭を抱えました。

結婚のリアルがわからない、でもだからこそ「結婚なんて今まで考えてもみなかった」琴子と同じ目線で真剣に考えられたのだと思います。

どちらが自身の苗字を勝ち取るのか?その答えとは──

もちろんここでは言えません!(笑)

“どこで”とまでは書きませんが、きちんとアンサーが明確になる場面も用意しております。

皆さんはどちらが勝者になると思いますか?


ちなみに藤咲の友人たちの間では……
琴子票が圧倒的でした!!!

頑張れ金子さん……!

二人がどんな結論を出すのか想像するのも楽しいですね。


蔵出しイラスト+漫画を公開!

初めて描いた金子×琴子(バレンタイン絵)

いまや幻となった初期のエピソード、描いたのは2016年。

今回の発掘で「金子さん、髪サラサラやったやん……」と思ったのはここだけの話です。

あとは当時の「30代だし目元に皺でも入れとくか」という考えを反省し、現在の絵では皺が消えています……だから許して金子さん。

もともと本作は、第一話である「冷めたココアで温まる」がタイトルのショートショートでした。
その時に考えていた続編のバレンタインイベントをイメージした絵ですが、不採用となったため「存在しない場面の絵」となってしまっています。

サークルカット(関西コミティア)

新刊を断言出来なかったサクカ。ちゃんと出せました。

一次創作同人誌即売会で頒布はんぷするにあたり、参加サークル一覧が載った本が発行されます。
それ用に描いたものですね。

地味だった自覚はあるんですが、どう描いていいか難しくて悩みますよね……っていう。

未公開ネタを4コマ漫画化!

低画質気味で恐縮ですが……
執筆のネタまとめに使用していた壁打ち用LINEに残っていた小ネタを初公開!

反射的に出した例が具体的すぎる。
あまり知られていない隠れSキャラ。

密かに番外編(など)が存在

グッズ展開こそなかったものの、実は他にも少しだけ関連作品もあるんです。

LINEスタンプ

第一話のシーンより

前回の記事でもご紹介しましたLINEスタンプ「【王様の耳】キャラクターズ」ですね。

全32個のうち『我らのネーム・ウォーズ』からは8個登場しています。

ほぼ作中のワンシーンでありながら、非常に普段使いしやすい内容となっています!

商品ページはコチラ▼
【王様の耳】キャラクターズ/LINE

pixiv公開の番外編『恋と呼ぶにはまだ早い』

本編が恋愛模様に重きを置いたものとすれば、コチラはお仕事模様に焦点を当てたお話です。

ガス会社のちょっぴり?リアルなお仕事事情が描かれた、本編より一年ほど前の出来事。

琴子たちの働きぶりがよくわかる番外編はネット公開のみとなっています。
どちらを先に読んでも問題ない仕様ですよ!


作品ページはコチラ▼
『恋と呼ぶにはまだ早い』/pixiv


最後に

ネーム・ウォーズは小ネタも多く、楽しく振り返りが出来ました。

裏話や未公開ネタも併せて盛りだくさんのご紹介となりましたが、ご興味を持って頂けたでしょうか?

大人のキュンラブ」がお好きな方にはぜひともオススメしたいです。


ひとつお詫び申し上げますと、複数個所に軽度の誤字を発見しております……。
物語に齟齬が生じるレベルではないので、温かい目でスルーして頂けますと幸いです。

ご購入はコチラから▼
『我らのネーム・ウォーズ』/BOOTH

商品ページでは試し読みが可能です




お付き合いありがとうございました!



ではでは。
藤咲でした。

いいねを押してもらえたり、X(Twitter)等で記事の共有をしてもらえたりすると大変励みになります!

コメントしてみませんか?

タイトルとURLをコピーしました