【メンタル】「逃げていい場所」の必要性と3つの救いについて【しんどい時に読みたい話】

冬の気配がするようなしないような12月、こんにちは藤咲です。

今日はひとつ、メンタルに関連する内容でお話ししてみようと思います。
しんどかった時の、3つの救いについてです。

ふじ丸
ふじ丸

真面目な構えだけど、気軽に読んでもらえたら嬉しいにゃ。

沙久
沙久

肩の力を抜く感じでね。

ありがたかった3つの“救い”

結論から伝える形になりますが、一連の出来事で藤咲が気づいた「よわよわメンタルを救ってくれたもの」が以下の3つです。

・逃げたいと打ち明けられる相手がいた

安全な逃げ場所を提案してもらえた

・実際に逃げ場所へ駆け込めた


基本的には明るくて、いつも元気な藤咲。
そんな自分もびっくりなほど気持ちが弱っちくなることが、実は多々あるんです。

今回ご紹介したいのは、そういう時に救いになったものについて。

どれも当たり前にあるものではないので、大変ありがたかったのですが……

「自分にはないよ」と感じた方にも、自分で作りだしてみるヒントに、あるいは新たな視点で考えてみるきっかけにしてもらえたら。

同じようにしんどい時、このお話を思い出してもらえたら。



そう考えて、記事にすることにしました。


唐突にやってくる、プチ家出願望

理由のわからない「ヤダな」

あ、なんか全部ヤダな

夫が帰宅するまでにと家事に奔走している時、ふとそんな気持ちになることがありました。

本当に、たまにですけど。

洗濯物たたんで片付けるのも。

残ってるお皿を洗うのも。

夕飯の準備をするのも。


全部全部投げ出して、なんか適当に家を飛び出して、ブラブラと外を歩いてそのうち帰って来たい。

そう、帰って来たい
なのに飛び出したくなるんです。

そしてその理由はわからないんです。

だって夫も、この家も、生活も、たくさん好き。家事だって面倒だけど、楽しくやれてる時もあるくらいです。

だから、どうしてなんだろうと不思議に思っていました。理由は今もわかりません。

私はこれを「プチ家出願望」と自分の中で名前をつけています。


“プチ”の部分にこだわりがあります。

行動しないのは現実的じゃないから

夜に身ひとつで外をウロつくのは危険がいっぱいです。それに、きっと暗いせいで余計に気持ちが塞ぎ込んでしまいますよね。

河原は虫とかいそうだし。
ファーストフード店に居座る訳にいかないし。
シンプルに、夜道歩くの怖いから嫌だし。

そうやって考えて、諦めてます


「大人だから」と言うのは簡単ですが、きっと理性できちんと抑えられる程度の衝動なんでしょう。

ただ、時折思い出したようにやってくるモヤモヤをどうやって片付けていいのか。
いつも迷っていました。

①逃げたいと打ち明けられる相手がいた

夫に打ち明けたとき、あまりに脈略無く話し始めたので、さすがにびっくりされました。

「家出したくなるの」

突然嫁がそんなことを言い出したら、普通は動揺しますよね。

ただ、この人は聴いてくれる。
実現する気もないような途方もない願望を真面目に聴いてくれる。受け止めてくれる。

そういった信頼があったので話せたのです。

藤咲の場合は、それが夫でした。


でも、必ずしも家族でないといけないとは思っていません。友達や、画面の向こうの相手だっていい。

そして、こんな話が出来ないからといって“信頼関係がない”という訳では決してないんです。

難しいですよね。

人の心って複雑なので。
色んな要素、要因があって、たまたまピースがカチリとハマる相手がいるかもしれない。

自分自身、誰かのそういう存在になれたらいいなとも思います。


そんなこんなで、爆弾発言に戻るのですが。

心のうち吐き出させてもらえたこと、曖昧なモヤモヤを明確な言葉にしたこと。
それら自体が、ほんの少しだけ気持ちを慰めてくれました。

これが1つ目の救いです。


②安全な逃げ場所を提案してもらえた

「そっか」

藤咲の話を聞いて、夫は優しく頷きました。
そうしてこう続けたのです。

「じゃあ、お家の中でしたらいいよ。家出」

今度は藤咲が驚きました。
なんて? なにをどうするって?
しょんぼりしてた顔を思わず上げたのです。

世界一安全な「家庭内家出」

夜分に飛び出すのは危険しかない、そこに関しては夫も全面同意でした。

その上できっと、逃げ出したいという気持ちおもんぱかってくれたんじゃないでしょうか。

「家出したくなったら、家出するねって教えて。そしたら家事は全部置いといていいから、お布団にもぐって好きなことをして。ゲームしたり、本読んだり、眠ったり……」

「でも、夫が帰って来てもご飯ないよ」

「何かコンビニで買ってくるよ」

「……一人分?」

「もしかしたら嫁が家出から帰ってくるかもしれないから、二人分買ってきておくよ」

「そんなん、してもいいの?」

「いいんだよ」



この提案には本当に、本当に驚きました。
しんどいんだね、頑張ってるもんね、そう言ってもらえたら嬉しい、くらいで考えていたので。

ケンカまがいのことをするでもなく、家の中にいるまま「今から家出(扱い)!」宣言なんて、ごっこ遊びにも近い感じでしょうか。

なんて平和的な家出

いいんだ、と思うと少し楽になった

可笑しなもので、(安全な)家出をしていいよと言われると……妙に安心したといいますか。

逆に気が楽になりました

ちょっとしんどい時にも「いざとなったら私には家出という手段があるからな……」なんて考えるだけで、追い詰められ過ぎなかったんです。

逃げ場所が確保されている安心感
きっとそういう感じです。

心理学部出身である夫の手腕なのか、もしくは深く考えずに話していたのか真相は不明ですが、効果は抜群だったようです。


これが、2つ目の救いでした。


③実際に逃げ場所へ駆け込めた

とはいえ、藤咲も人間だもの。(©相田みつを)

仕事の不安や苛立ち、ホルモンバランスの乱れ、色々重なるってキーッ!!となることがありました。

ついに宣言したのです。

「ちょっと今から、家出してくる」

入浴中だった夫は、扉からひょいと顔を出して「いってらっしゃい、気をつけてね」と見送ってくれました。

嫁、(寝室に)家出する。

お布団にくるまってていい、と言われたことから自然と行先は寝室へ。電気は優しいオレンジ色に設定。

この日は一通りの家事も風呂も終わらせていたので、何もやらない!という場合よりハードルは低くて済みました。

たぶんなんですけど、性格上「本気の投げ出し」をすると「その後どうなるか」が心配になっちゃうと思うんですよね……。

なので初実行としては良いタイミングです。
(今後ブチギレることがあったらわからない^^)

毛布をかぶって暖かくしてスマホを持って、準備は万端。進めたかったゲームを開いて自分時間の始まりです。

とはいえもう夜分でしたから、きっとそのうち夫がやってくるだろうと考えていました。

藤咲は家出してるていで、でもお布団に入りに来るだろうと。その時はおやすみくらい言ってもいいかな、と。ケンカ中でもないですし。

でも一向にやってきません

徐々にうつらうつらとしてきながら気づきました。本当にガッツリひとりで過ごさせようとしてくれてるんだって。

確かに、日中に家で家事や仕事をしていて一人なのとは違う、自由時間のようなものは普段なかなか作れません。

嬉しい気持ちと、少しだけ寂しい気持ちのままその日は寝落ちてしまいました。

翌朝、目を覚ますと。
いつの間に居たのか、夫も隣で起きたところでした。

「おはよう。ただいま」
「おはよう。おかえり」

かくして、藤咲の初家出は終わりを告げたのです。

やってみてわかったこと:家出は何かを解決するためにするんじゃない

実際に行動してみることで、どこか冷静にわかったことがありました。

家出逃避をすることで何かが片付くとか、解決するわけじゃないんですよね。

当たり前といえばそうです。
洗濯物がクローゼットに仕舞われるわけでなし、床が綺麗になるわけでなし。(少なくとも、求めるクオリティでは)
仕事が無くなることもなければ、イラストが完成することもありません。

逃げ場所に駆け込むのは、嫌なことや面倒なことをやり過ごすためではなく……

いったん、心を休めるためだったんです。

少しだけ休憩しよう。
回復したら、そこからまた頑張ろう。

人間、そういう時間が必要なんじゃないかと、今回改めて感じることが出来ました。


逃げ場所が確保されているだけでなく、実際にに活用することが出来たというのは本当にありがたいことだったと思います。


これが最後の、3つ目の救いです。


まとめ

藤咲の実体験として、今回はメンタルに関する3つの救いについてお話をしました。
いかがだったでしょうか。

この機会に、身近な方と
「逃げたくなったらこういう行動をとる。その間は、どうかこう扱ってほしい」
ということを伝えあえたら素敵だと思います。

どうか皆様にも、心をいったんフラットに出来る時間・場所が見つけられますように。

そして今夜、心穏やかに眠りにつけますように。

微力ながら、藤咲が応援しております。




ではでは。
藤咲でした。


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コメントしてみませんか?

  1. のってぃ より:

    素敵な旦那さんの提案…!目から鱗でした。
    お互いを信頼し合って、歩み寄ってるからこそなんだろうね。心が暖かくなるお話でした。

    • 藤咲 沙久 藤咲 沙久 より:

      のってぃさん、コメントありがとうございます!
      温かく感じて頂けて嬉しいです。心の休憩時間は大事にしたいですね。
      優しい人だなぁと思うと同時に、自分もこの人に優しく在りたいな、と改めて考えた出来事でした。

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